置き場所のこと
陽が射さない明るい場所で
フタのついた苔テラリウムは熱がこもりやすい構造です。
直射日光があたると中は蒸し風呂状態になってしまいます。
必ず日差しを避けた場所に置きましょう。
ただし十分な明るさがないと、徐々に元気をなくしてしまいます。
目安として、読書が快適にできる明るさが最低限必要です。
お部屋の多くは暗いので、ライトを当ててあげるとよいでしょう。
あるいは、窓の近くで直射日光の当たらない場所が向いています。
水やりのこと
水たっぷりが好きとは限りません。
<クローズドタイプの水やり>
フタのしっかり閉まった
密閉式(クローズド)の容器は水が逃げにくい作りです。
水やりは霧吹きで2〜3週間に1度程度。
土が干からびるようなら水差しで土にしっかり水を補充しましょう。
<セミオープンタイプの水やり>
容器とフタの間に1mm以上の隙間の開いた
半開放式(セミオープン)の容器は水が比較的逃げやすい作りです。
水やりは水差しで2〜3週間に1度程度。
土を湿らせるイメージで水をあげましょう。
時々霧吹きで苔を潤してあげるのもおすすめです。
育て方FAQ
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フタは閉めっぱなしでよいですか?
閉めたままでよいです。
ガラスの曇りを取りたい場合など、一時的に開けてあげてもよいですが、水が早く逃げるため、その分、水は多めにあげることになります。
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水は水道水で良いですか?
基本的には水道水で大丈夫ですがいくつか注意が必要です。
水道水を用いる場合、ガラス面に水垢がつくため、水やりをは水滴を拭き取ってあげると良いでしょう。
沖縄や千葉など、比較的水道水の硬度が高いエリアでは、苔が傷みやすい場合があります。
またセミオープンタイプはクローズドタイプに比べ、水質の影響を受けやすい傾向にあります。
☆精製水や、当店オリジナルの「苔の水」を用いると、より苔を傷みにくく、水垢がつきません。
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肥料は必要ですか?
基本的には不要です。
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ヒノキゴケの先端が黄色っぽくなってきました。
ヒノキゴケは一年程度で古くなり、先端からゆっくりと黄色っぽく老化していきます。元気に育っている株なら、下から尖った新芽が出てきます。老化した苔は切り取ってあげても大丈夫ですが、その際にせっかく出てきている新芽を切らないよう気をつけてください。
基部から急速に茶色くなっていく場合は病気が考えられるので、その際は下記「カビが生えてきた」を参照ください。
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キノコが生えてきました
苔テラリウムを育てていると、突然キノコが生えてくる場合があります。多くの場合細いオレンジ色のキノコです。キノコはそれ自体悪さをしない場合が多いですが、いずれ腐ってきます。傘が開いてきたら胞子を撒き散らす前に取り除いてしまった方が無難です。
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カビが生えてきました
長く伸びた苔の先端は白いカビが生えやすいです。これは急に広がって苔を枯らしていくことは少ないので、その部分を切り取ってあげればOKです。広がるようなら殺菌剤「ベンレート」を1000倍に希釈してかけてあげてください。
苔が急に茶色く枯れ、それがどんどん広がっている場合は、早急に対策が必要です。一刻も早く、殺菌剤「ベンレート」を1000倍に希釈して、容器全体にしっかりかけてあげましょう。多くの場合は進行が止まります。枯れてしまった苔はなかなか復活しにくいですし、菌の温床になりやすいため、取り除いて植え替えた方が無難です。
カビについてはこちらに詳しく記述しています。
-菌に備えて常備薬を!
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苔に元気がありません。成長もしません。
原因は様々考えられるため一概にはお答えできませんが、明るさが足りない、というケースが多い様に感じます。想像以上に屋内、特に民家の中は暗いものです。苔は光を主食として生きているため、暗い場所では元気がなくなっていきます。置き場所をより明るい場所に変えてみる、あるいはライトをつけてみると元気になってくるかもしれません。明るさについてはこちらにも書いているので参考にしてください。
-置き場所のこと -苔と明るさの話①-
-置き場所のこと -苔と明るさの話②-