菌に備えて常備薬を!
苔は菌にけっこうやられます
このブログでは以前にも書きましたが、苔は菌にやられやすいです。
菌にやられる、というのは、「病気になる」ということですよね。
「菌」と一言で言っても、いろいろいるんですが、
苔の場合、糸状菌(しじょうきん)という、要はカビ!ですが、これやられることが多いと思います。
植物はカビの病気が多くて、人間の場合は細菌とかウィルスの病気が多いみたい。
いま流行りのコロナも、そうウィルスですね。
植物にもウィルス病はもちろんありますが、カビがメジャーみたいですよ。
カビにやられると、こんな感じになります。
こんな感じに、明らかにホワホワっと、カビの菌糸が見えることもありますし、下みたいに、明らかに見えなくても、菌にやられている場合もあります。
こうなると見ても、菌でやられているのか、他の原因で枯れているのかって、慣れないとわからないですよね。
あえて言うなら、スポット状に枯れたものが、どんどん広がっていくようなら、だいたい菌のせいだと思っていいと思います。
あとは、ぱっと見でわからないけど、よーくルーペ とかで見てみると、菌糸が見えることもあります。
菌はある程度覚悟するしかない!
苔を育てている以上、菌のリスクをゼロにはできないと思います。
菌は空気中にいくらでもふよふよ浮いてます。
場合によってはそれが苔の病気を引き起こします。
人間だって、ここまで衛星環境が改善しても風邪ひきますから。
菌の出る原因は?
菌が出やすい環境、というのは確実にあります。
例えば、外の土をテラリウムに持ち込むと、菌が出やすいです。
これは間違いない。
土には、雑菌がうようよしているので、それが入ってくるとそれはもう、衛星環境の悪いスラム街みたいなもんになります。
土でなくても、植物の残骸や苔の古い部分なんかも、極力とった方がよいです。
ですので、苔は汚れた部分を取り除いて、綺麗な部分だけを植えたり、洗って泥を落としたりするのは必須です!
悪いことは言わないので、絶対にしてください!
苔の種類、と言うのも大事です。
苔にはテラリウム中でカビやすい種類、カビにくい種類というのがあります。
ざっくり言うと(もちろん例外もありますが)、
街中に生えている苔は、テラリウムにするとカビやすいものが多いですね。
どちらかというと、森の苔の方が、テラリウムの環境ではカビが出にくいようです。
こんなにどこにでも生えてるんだから簡単だろう!といって身近な苔をとってきて瓶にいれるのですが、
まあ、だいたいカビるか腐るかですよね。
いろいろ原因はありますが、一番大きな原因はこの二つかな、と思います。
菌の出るリスクはどれくらい?
それはもう作りと管理次第なので、なんとも言えません
正直言って、苔むすびの商品だって、菌がでることはあります。
ですが、先に書いた二つのことを含めて、
とってもいろんなことに気を遣って作っているので、
出にくいのは間違いない!
大体1〜2ヶ月くらいしっかり養生したものを販売しているので、その点でも安心できると思います。
ちなみに、その養生期間中に菌にどれくらいやられるかと言うと、
実はほぼゼロです。
※促成栽培品は除く
つい、大きくしてしまいました。
基本的には菌が出にくいものしか商品にしてないですから。
長年やってますから、改良に改良を重ねてようやくここまできました。
菌がでたら?常備薬を持っておこう!
それにしても、それは一応プロの管理の話なので、管理の方法や環境によっても、菌が出やすい出にくいは当然あります。
とにかく、菌は「出る前提」で考えた方がよいです。
そして、いざ出たら、すぐに対処します!
菌は広がるので、時間との勝負です。
半日でも早く!
菌が出てからAmazonでベンレートを注文して。。
なんて悠長なことをしてられないので、
お薬は常備しておきましょう!
ベンレートは常備薬です!
見つけたら、ベンレートを1000倍に薄めて、霧吹きでしっかりふいてください。
ただ、普通の霧吹きだと、瓶全体に霧が広がってしまうので、患部にしっかりかけてあげるには、こういうノズル付きの霧吹きを使った方がよいでしょう。
患部にしっかり、その周辺にもしっかりかけてあげましょう。
霧吹き選びについてはこちらの記事もご覧ください。
さて上の写真、容器にアルミを巻いて遮光しています。
ベンレート、すごく効く薬なのですが、不便なことに使い切りなんです。
つまり、水に溶かして保存ができません。
どうも光に弱いのが一因のようなので、アルミホイルで巻いておけばちょっとは保つかな〜という苦肉の策。
なんとなく、ちょっとは長持ちしている気になっています(実際わかりませんが)
でも1週間もしたらやはり捨ててしまいますね。
というわけで、菌はでるもの、出たら即対処、というのを徹底しましょう!
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