ミズゴケを顕微鏡を覗いてみた
苔は顕微鏡観察にぴったり
せっかく生物顕微鏡を持っているので、
たまにはこういうことも、というわけで、
教室で顕微鏡を覗いてもらいました。
いろいろ苔の細胞を見てみましたが、
苔の細胞、やはりきれいですねー!
中学校くらいの理科の実験では、タマネギの表皮の膜?
を見ることが多いと思うのですけど、
これはこの膜が超薄いので、簡単に観察できるのが一つの理由なはずです。
実は植物も普通はそのまま顕微鏡で見れるわけではないのです。
カミソリなんかで、ものすごーく葉っぱを薄くスライスして、
透けて見えるような状態にしないと観察できないんですよね。
普通そんなことできないですよ。
ところが!
多くの苔の葉っぱは1細胞層なので、なんの加工もなく
そのまま見れてしまうのです!
顕微鏡観察にぴったりだと思うんですけどね〜!
コツボゴケの葉っぱの観察、私が先生なら課題にいれちゃうな。
とにかく顕微鏡をのぞいてもらった
なんてぼやきは置いておいて、
こんな感じで見てもらいました。
一応、苔テラリウム講座なんですけどね、なんでもありです。
意外とみんなはしゃいで楽しそうでしたよ。
理科の実験って大人になってからやるとおもしろいんですよね。
で、こちらはオオバチョウチンゴケの写真。
大抵の苔はこんな感じで見えます。
これ、スライドグラスにに苔の葉っぱを置いて、湿らせて、カバーガラスするだけで超簡単に見れます。苔すばらしい
スポンジのようなミズゴケ
そんななか一際変わった細胞の苔がミズゴケです。
苔むすびの庭にたくさん生えているのを取ってきました。
これです。
さてこれをのぞいてみると
なんだかパズルのような芋虫のような、感じですが、
これ、白い部分は全部空洞なんです!透明細胞、と呼ばれてるのですが、
要は全部穴です。穴。穴だらけ。
で縁取りのちょっと緑色のところだけが、生きた細胞。
もうちょっと近くで見るとこんな感じ。
まるでスポンジですよね。
ミズゴケをギュって掴むと、水がジョバジョバ、っと絞られて出てきます。
スポンジですから。
この保水性が、園芸資材ですごく役に立っているんですよね。
ホームセンターや園芸店なんかいくと必ずこんなのが売ってます。
見たことありますか?
干からびさせたミズゴケです。
「苔なんて役に立たない」
と思われがちですが、
こうしてめちゃめちゃ役に立っている苔もあるんですよねー
ミズゴケは他にももっといろいろと役に立っていますよ。
その辺はまたおいおい。
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