苔むすび

適正な光量とちょい乗せライト

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ちょい乗せライトとは

 

先の記事で書いたように、苔テラリウムはライトをつけて育てるととてもよく育ちます。

 

スタンドライトのようなものをつけてあげても良いのだけど、もうちょっとスマートにしたい。

 

苔テラリウムの蓋に直接乗せられるライトがあったらいいな、といことで

 

ずっと探していたのですが、

 

そんな中でようやくパッケージ化できたのが

 

「ちょい乗せライト」

 

です。

 

ちょい乗せライトセット(写真をクリックすると販売ページに飛びます)

 

こんなセットになってまして、

 

 

 

こんなふうに蓋に直接乗っけて使います。

 

 

増設が手頃にできる!

 

最初はアダプター等がセットになっている、

 

先の「ちょい乗せライトセット」が必須ですが、

 

実はこれに4つまでライトを増設できます。

 

なので、最初1セットは安いというわけでもないのですが、

 

追加3つ分はライト部分だけを単品で買って使えるので、

 

増設が手頃にできるのです。

 

 

ちょい乗せライト(単品) 写真をクリックすると販売ページに飛びます。

 

 

時として起こる、「明るすぎる問題」

 

照明をつけないと屋内は暗すぎることが多いよ、と

 

いろんなところに書いてるのですが、

 

ちょい乗せライトは、

 

照明と苔との距離がかなり近くなる場合があるので、

 

逆に明るすぎる問題が起こる場合があります。

 

(もちろんちょい乗せライトでなくても、強いライトであれば同じことは起こります)

 

暗すぎる時のように、どんどん元気がなくなる、ということは普通ないですが、

 

明るすぎると葉の色が黄色がかってきます。

 

枯れている、というよりも、苔は基本的に

 

明るい場所では黄色っぽくなり、

 

暗い場所では緑が濃くなる

 

そういう傾向があります。それは自然界でも同じです。

 

これはいわゆる「葉焼け」とはまた別のものです。

 

また、明るすぎると葉の老化も早まるようです。

 

ただ、その分新しい葉も出てくれるのですが。

 

ですので、濃い目のグリーンがお好みであれば、

 

「明るすぎる状態」を避けた方がよいでしょう。

 

 

明るすぎる時は調光スイッチで光量を落とす

 

そういう時のために、「調光スイッチ」というものを用意しています。

 

ちょい乗せライト用調光スイッチ 写真をクリックすると販売ページに飛びます。

 

このスイッチ、なんと10段階で光の強さをコントロールできます。

 

ですので、例えば苔と照明の距離が近すぎる時は照明の明るさを落とせば良いのです。

 

明るさを落とすことでもう一つ良い点があって、

 

ライトからの熱がよりこもりにくいということです。

 

ライトはある程度熱を持ちますが、私が見た限り、ある程度大きな容器であれば、テラリウム内部の温度はほとんど影響を受けませんでした。

 

ですが、小さい容器だと熱の影響も大きくなるので、場合によっては温度が上昇してしまうかもしれません。

 

調光で明るさを落とすことで、発熱も顕著の抑えられるので、熱が気になる場合も、調光スイッチは活躍します。

 

 

どの程度の調光が適当か?

 

理解はできても、結局どれくらい調光するのが適当か、よくわかりませんよね。

 

というわけで、データをとってみました。

 

おそらく照明の個体差もある程度あるでしょうし、LEDはすごい勢いで進化していて、どんどん明るくなっているという話も聞くので、ひょっとしたら、お手元のものとはだいぶずれている可能性があることはご承知ください。

 

あくまで参考で、実際には、照度計を使って測っていただくのが一番確実です。

 

照度計《苔テラリウム・コケリウム用》

写真をクリックすると、販売ページにとびます

 

照度計については、別の記事で詳しく書きます。

 

 

テラリウムで使う苔の多くは陰性種(日陰の苔)です。

 

もちろん苔の種類によって適当な光量は違いますが、

 

一般的な陰性種に必要な光量は以下のイメージを持っています。

 

500 lux以下:暗すぎて生育が困難

500-1000 lux:ある程度は生育するが、暗いため弱りやすい。

1000-5000 lux:適正

5000-10000 lux:明るいため、葉が黄色っぽくなる

10000 lux以上:明るすぎる

 

例えばスギゴケ などは10000 lux以上でも色が薄くなるようなことはならないので、

本当にその辺は種類によります。あくまで目安です。

 

 

ちょい乗せライトと苔との距離と光量の関係

 

で、こちらが、そのデータです。

 

 

・縦軸が調光スイッチの調光段階(1が一番暗い、10が一番明るい)

・横軸が照明からの距離です。(照明から苔の距離と考えてください)

・縦軸、横軸の組み合わせの場合の明るさをluxであらわしています。

 

どう見ればよいかというと、

 

・白いマスが適当な光量(1000 lux – 5000 lux)です。

 

例えば、ライトと苔との距離が30mmと、かなり近い場合、

調光スイッチで、2番目に暗い段階〜5番目に暗い段階にすると光量が適当ということになります。

 

ライトと苔が170mmくらい離れている場合は、光量は10(一番明るい段階)が適当ということになります。

 

・薄いグレー背景のマスは苔の生育にはちょっと暗い、あるいは明るい

・濃いグレー背景のマスは暗すぎる、あるいは明るすぎる

 

ということになります。理解できそうでしょうか?

 

そんな感じで、この表を活用いただけたら嬉しいです。

 

でも実際には、自分で照度計を使って測るのが一番確実だと思いますよ。

 

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