苔むすび

ホソバオキナゴケ

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ホソバオキナゴケについてまとめました。

適宜加筆修正していきます。

 

ホソバオキナゴケの特徴

 

こんもりした姿が、いかにも苔らしいということもあり、

テラリウムで最もよく使われる苔といってもよいメジャーな苔です。

 

乾燥に強く、逆に水のやりすぎを嫌うため、

ほったらかしでも育つ、というよりも

ほったらかしのほうがむしろよい、と言えるかもしれません。

 

それは自然界に生えている場所を見ると理解しやすいかもしれません。

この苔は樹木の垂直面など、水が停滞せず、水もかかりにくい場所によく生えます。

こういった場所で、干からびた状態でいるものをよく見かけますが、

好んでそういう環境を選んでいるようにみえます。

 

実際に、常に濡れたような状態ではトラブルが起きやすいため注意が必要です。

また、水質にも敏感な苔ですので、場合によっては注意が必要です。

 

 

ホソバオキナゴケの植え付け

 

ホソバオキナゴケは密なカタマリ状(コロニー)になっていることが多いので、

これをそのまま土に貼るだけでも成立します。

厚みのある場合はなるべく薄くした上で、

用土に密着させるように貼り付けるとよいでしょう。

仮根がしっかり張ると、旺盛に新芽を出してくれるはずです。

 

ただ、実際に作り初めてみると、「貼る」方法では、

デザイン的な制約がとても多かったり、

うまく固定されずに剥がれて定着しにくい、

という問題が出てきたりします。

ちょっと難しいですが、コロニーを割いて少しずつ植え込んでいく、

ということができるようになると、

ホソバオキナゴケの使い道の幅がグッと広がります。

 

 

ホソバオキナゴケの育て方

 

美しく育てるには容器に通気が必要です。

コルク栓やフタのされた密閉容器では、

こんもり育たず、徐々にお化けのようになるため、

セミオープンタイプの容器がおすすめです。

 

常に濡れた状態では、黒ずんだり、突然色が抜けたり

といったトラブルが起きやすい苔です。

したがって、水のあげすぎには注意が必要です。

定着しているオキナゴケは乾燥に非常に強く、

数ヶ月間干からびていても全く問題ないほどです。

ですので、苔が乾いてきてから、水をしっかりやる、

というように水やりをするとよいでしょう。

苔が乾いてくると、白っぽく、

カサカサした手触りになってきますので、

そういった状態を一つの指標にしてみてください。

 

ただ、植え付け直後は定着を促すため、あまり乾かさず、

水をしっかりあげておいたほうが良いようです。

 

水質の影響を受けやすい苔でもあり、

ミネラルの多い水では苔が傷みやすくなります。

特に通気が大きめの容器では水質の影響を受けやすいため注意してください。

また、沖縄や千葉など水の硬度が高めのエリアでも注意が必要です。

上記の場合に限らず、精製水や苔の水を使用することで、

苔がダメージを受けにくくなります。

 

 

ホソバオキナゴケFAQ

 

Q:苔が白っぽくなりました。

 

ホソバオキナゴケは乾燥してくると白っぽくなる苔です。

(属名も Leucobryum=白苔 です)

水をしっかりあげると緑がある程度濃くなるようなら全く問題ありません。

(むしろやや白っぽい状態はコンディションが良いといえます)

水を与えても緑が濃くならず、脱色したような白の場合は、

枯れている可能性があります。

また、密閉容器で育てた場合も、徐々に色が抜けていくのが普通です。

その場合は伸びた苔を短く土に挿し直した上で、

通気をわずかでも入れてあげると

徐々に改善する場合があります。

 

 

Q:先端から茶色く枯れていきます。

 

通気が多いと乾燥のため先端から傷みやすいです。

乾燥するからといって水を多く与えると、さらに早く傷んでいきます。

ミニ盆栽の土に貼った苔や、オープンタイプのテラリウムで

よくみられる現象です。

詳しい理屈はここでは割愛しますが、

①まず、通気部分を減らすこと。

屋内ではオープンタイプの容器では傷みやすいことが多いです。

②さらに、与える水をミネラルの少ないものに変えること。

この二点を改善すればおそらく傷みにくくなると思います。

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