苔むすび

コツボゴケ

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★コツボゴケについてはこちらにも書いています。→ブログ:コツボゴケの育て方の基本

 

コツボゴケについて

 

チョウチンゴケ科ツルチョウチンゴケ属コツボゴケ

学名:Plagiomnium acutum

分布:(平凡社 日本の野生植物より)

 

透明感があり、キラキラした様子はとても魅力的です。

都心の公園から、山地まで、広いエリアに生育する、環境適応性のとても高い苔です。

 

 

コツボゴケに似た苔

 

コツボゴケに似た苔として、ツルチョウチンゴケ属の仲間である

ツルチョウチンゴケやオオバチョウチンゴケがあります。

どの苔も似ているため、購入するとこれらが入っていることがあります。

ただし、それぞれ特徴が違うので注意が必要です。

 

コツボゴケは乾燥や多少の日照にも耐えられます。

テラリウムでも使用できますが、やや徒長しやすいため、

ある程度の通気と、強めの光があると良いです。

 

ツルチョウチンゴケは日陰を好みます。

乾燥にもある程度耐えられますが、庭園ではあまり美しく育たないため、使用しません。

這う性質がとても強いため、テラリウムで苔を這わせるにはうってつけです。

 

オオバチョウチンゴケは日陰を好み、特に水分を好みます。

乾燥に弱いため、庭園目的では基本的に使用しません。

やはりテラリウムに向いた苔ですが、這う傾向はツルチョウチンゴケほど強くありません。

 

 

コツボゴケの育て方

 

環境適応性が高い苔のため、庭園、苔盆栽、テラリウムと、

様々な用途で使える便利な苔です。

 

基本的には半日陰〜日陰の苔のため、日照が強くあたると劣化します。

また、乾燥にも比較的耐えますが、乾燥するとチリジリになるため、見栄えとしては悪くなります。

 

日照や乾燥で傷んだ苔は、死んだように見える場合も多いですが、

ひどくなければ、また春に美しい新芽を出してくれるはずです。

 

 

テラリウムでのコツボゴケの育て方

 

コツボゴケはテラリウムで育てやすい反面、

徒長しやすい苔でもあります。

特に密閉性の高いクローズドタイプの容器では、

縦に長く伸び(徒長)、葉が小さくなっていきやすいです。

また、徒長した苔の先端はカビが発生して痛みやすくなります。

おすすめはセミオープンタイプの容器ですが、

徒長を防ぐため、通気性を高めにしたり、

あるいはオープンタイプのテラリウムに挑戦してもよいでしょう。

葉を大きく開かせるには、高めの通気性と強めの光が必要なようです。

 

 

コツボゴケの植え付け

 

コツボゴケはシート状のものが入手できることが多いと思いますが、

テラリウムで使用する際は一本ずつ茎の綺麗な部分を植え付けるようにしています。

大きなテラリウムではシート状の苔をそのまま土に貼ることもできますが、

カビや虫を防ぐためにも、なるべく苔を薄くして、土や古い茎葉を除いた上で

貼ってあげた方がよいでしょう。

 

こちらはツルチョウチンゴケの植え付けの動画ですが、

コツボゴケの植え付けと基本的に同じですので、

参考にしてください。

 

 

 

コツボゴケの生態

 

コツボゴケは這うタイプの茎(匍匐茎)と、立つタイプの茎(直立茎)を持っています。

匍匐茎と直立茎のものを見ると、とても同じ苔には見えないと思います。

また、葉の形や生え方も株や環境で大きく変わるので、最初は戸惑うことも多いでしょう。

直立茎は蒴や雄花盤をつける際に作るようですが、その限りでもなさそうです。

挿し苔をする際は直立茎の方が扱いやすいですが、貼り苔の際は匍匐茎が向いています。

雄株と雌株はわかれていて、胞子体は春になると成熟します。

 

直立茎のコツボゴケ(蒴が伸びている)

 

 

コツボゴケFAQ

 

Q:

 

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