苔テラリウムの作り方
目次
苔テラリウム作りに必要な素材やツール
今回はこちらの制作キットを使用して作ります。
キットを使用しなくとも、こちらの記事を読めば必要なものはわかると思いますので、
ツールや素材を集める参考にしてくださいね。
こんな感じのものが、できる予定です。
霧吹きや水差しに加えて、簡易的なピンセットやスプーンもついていますので、基本的にこのキットで事足りますが、普通のものでもよいので、割り箸とハサミ、ティッシュだけご用意ください。
まずは土台作りから
土と石を配置します
さて、早速はじめます。まず土台作りです。
ガラス容器を開けて、スプーンで土を入れていきます。
土の深さは一番前が2cmくらいがよいかなと思いますが、1cm以上あれば特に決まりはありません。
ある程度土をいれたら、大きめの石を配置していきます。
小さめの石は後でも大丈夫です。とりあえず置くだけでもOK。
しっかり坂を作ってあげるのがポイント
大体の配置が決まったら、後ろ側にさらに土をいれ、前から後ろにかけて坂にしてあげます。
横からみるとこんな感じ。
後ろを盛り上げた方がカッコよく見えますし、石も安定します。
土を入れながら、石の位置も調整していきましょう。
石は後で動かせないので、じっくり考えてくださいね。
水の入れ、土を固めます
これでよし!となったら、水差しで土を湿らせていきます。
表面全体がしっかりしめるよう、満遍なくかけてください。
目安は20mLくらいでしょうか。目盛りもついています。
水をかけたら、必ず1分くらい触れずに待ちましょう。
1分くらいしたら、土が締まるのですが、時々フワフワした部分が残るので、
割り箸の裏側を使って、軽く抑えてください。
軽ーくです!
土がフワフワしていると、苔が植えにくいので、軽く固めています。
苔を植えている間も、土が崩れてしまったら、同様に固めなおすと良いです。
さて、これで土台が出来上がりました!
苔の植え付け方
クローズドテラリウムに合った苔の種類選びが重要
ここから苔を植えていきます。
セットについている苔は3種類。
洗浄と消毒が済んでいるので、そのまま使えます。
キットにはヒノキゴケが必ず入っています。
残りの2種は、タイミングによってさまざまな苔が届きます。
パックを開けておくと、けっこうすぐ乾いて縮れてくるので、
時々霧吹きをしてあげながら作りましょう。
さて、ようやく植え付けです!頑張っていきましょう。
ヒノキゴケの植え方
まずヒノキゴケ。茶色い葉っぱはとってしまいましょう。
一本ずつバラしてしまっても大丈夫です。
まずは3-4本前後、束ねて植えるのが良いかなと思います。
束ねる時は頭や苔の流れの向きを揃えてあげるほうが植えた時にきれいに見えます。
ヒノキゴケの新芽も大事に!
ちなみに晩秋から春くらいまではこんなツンツン、ツルツルしたものが混ざることがありますが、これは新芽です。
気づかず捨てないで、これも植えてあげましょう。
束ねた上で、長すぎる分部分は切り落としてしまします。
1cmくらいは土に植え込むので、
見せたい長さ+1cmくらいのところで切ると良いです。
指で苔の基部をまとめてつまみます。
さて、ここが一番のポイントでもありますが、ピンセットで苔をつまみます。
ピンセットはキットに付属のものは簡易的なピンセットなので、ちょっと使いにくいです。
もうちょっと良いものを使いたい時は、2種類ピンセットを用意していますので、こちらがおすすめです。
ざっくり言うと、束ねて植えるか、一本ずつなど、チマチマ植えるかで使い分けます。
束ねて植える場合はこちら。特にヒノキゴケを束ねて植えるのに向いています。
チマチマ植えたい時はこちら。
実は慣れるとほとんどの作業をこちらのピンセットで行うようになります。
一本ずつチマチマと苔を植える場合はこちらが圧倒的に向いています。
ピンセットで苔を植えるコツ
さて、植え方に戻りますが、
ピンセットを指の間を挟み込むようにして苔の束をつまみます。
この時大事なのは
・ピンセットの先端と、苔の基部先端を合わせる
・苔の茎と並行にピンセットでつまむ
この2つです。
これができていないとうまく土に挿せません!
ピンセットの先端よりも苔がでているとうまく植えられないので気をつけてくださいね。
アップでご覧ください。
これを、植えます。垂直にすっと、植えます。
1cmは土に挿しましょう。浅過ぎるとちょっと触っただけてぽろっととてれしまします。
1cmって意外と深いです。深く挿し過ぎるぶんには問題ないのでおもいきって!
ピンセットを抜く時に苔がついてきてしまう時は、指や、割り箸を軽く苔の根元に添えてあげるとよいでしょう。
タマゴケの植え方
タマゴケも同様に植えてます。
タマゴケは小さめに切って植えるのがおすすめです。
つまみ方はこんな感じ。小ぶりなので、ヒノキゴケほど深く指す必要はないです。
オオシラガゴケの植え方
オオシラガゴケは一本ずつがよいと思います。
その他、ツルチョウチンゴケやホウオウゴケが入る場合がありますが、いずれも細いピンセットで一本ずつ植えるとよいでしょう。
挿し終わりました。何箇所かに分けて植える方が賑やかになって、個人的には好きです。
仕上げていく
小石や化粧砂を入れていく
植えている途中でも良いし、最後でもよいのですが、小石や化粧砂は適宜入れていってください。
砂を入れる時は、上から落とさず、瓶を傾けて入れたいところにスプーンをできる限り近づけて入れてあげてください。
こぼすと大変ですので気をつけて!
そんなこんなで、できあがりました。
霧吹きで土を落としてあげたら、ティッシュでガラス面を拭きます。
蓋を閉めてできあがり!
フィギュアを入れても楽しい
このままでももちろん素敵ですが、フィギュアを入れてみても楽しいですよね。
フィギュアもいろいろ揃えてますよ〜!
まとめ
今回は、もっともスタンダードな作り方を紹介しましたが、「こうしなければいけない!」ということではないので、自由に制作を楽しんでいただきたいなと思います。
まだまだここではお伝えしきれてなこともたくさんありますので、
ぜひ、鎌倉の苔むすびワークショップにもいらしてくださいね!
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