苔むすび

苔テラリウムの作り方(クローズドタイプ)

LINEで送る
Pocket

クローズドタイプの苔テラリウムとは?

 

密閉容器を使用したクローズドタイプの苔テラリウム(=クローズドテラリウム)の作り方を紹介します。

クローズドテラリウムは、湿度を保つために、フタ付きの容器で密閉(orほぼ密閉)して育てるタイプのテラリウムです。

苔の種類選びさえしっかりすれば、作りやすく、
初めて苔テラリウムを作るにはおすすめです。

ちょっと長くなりますが、参考にしてくださいね。

 

苔テラリウム作りに必要な素材やツール

 

今回はこちらの制作キットを使用して作ります。

キットを使用しなくとも、こちらの記事を読めば必要なものはわかると思いますので、

ツールや素材を集める参考にしてくださいね。

 

写真をクリックすると販売ページにとびます

一応こんな感じのものが、できます。

画像1

※今回はブラウンの石を使いますが、黒い石を使用したキットもありますよ。

霧吹きや水差しに加えて、簡易的なピンセットやスプーンもついていますので、基本的にこのキットで事足りますが、普通のものでもよいので、割り箸とハサミ、ティッシュだけご用意くださいね。

 

まずは土台作りから

 

土と石を配置します

 

さて、早速はじめます。まず土台作りです。
ガラス容器を開けて、スプーンで土を入れていきます。
土の深さは一番前が2cmくらいがよいかなと思いますが、1cm以上あれば特に決まりはありません。

画像2

ある程度土をいれたら、大きめの石を配置していきます。
小さめの石は後でも大丈夫です。とりあえず置くだけでもOK。

画像3

 

しっかり坂を作ってあげるのがポイント

大体の配置が決まったら、後ろ側にさらに土をいれ、前から後ろにかけて坂にしてあげます。

画像4

横からみるとこんな感じ。
後ろを盛り上げた方がカッコよく見えますし、石も安定します。
土を入れながら、石の位置も調整していきましょう。
石は後で動かせないので、じっくり考えてくださいね。

画像5

 

水の入れ、土を固めます

これでよし!となったら、水差しで土を湿らせていきます。
表面全体がしっかりしめるよう、満遍なくかけてください。
目安は20mLくらいでしょうか。目盛りもついています。
水をかけたら、必ず1分くらい触れずに待ちましょう。

画像6

1分くらいしたら、土が締まるのですが、時々フワフワした部分が残るので、
割り箸の裏側を使って、軽く抑えてください。
軽ーくですよ!
土がフワフワしていると、苔が植えにくいので、軽く固めています。
苔を植えている間も、土が崩れてしまったら、同様に固めなおすと良いです。

画像7

さて、これで土台が出来上がりました!

 

苔の植え付け方

クローズドテラリウムに合った苔の種類選びが重要

ここから苔を植えていきます。

セットについている苔は3種類。
洗浄と消毒が済んでいるので、そのまま使えます。
どれもクローズドテラリウムに使いやすい苔です。

キットにはヒノキゴケとオオシラガゴケは必ず入っています。
残りの一種は、タマゴケかムチゴケ、どちらかを選んでいただきます。

タマゴケは人気の苔ですが、暑さに弱いので、5月以降は定着しにくくなります。
夏の間も涼しい場所における方以外はムチゴケをお選びください。
ムチゴケは一年を通しておすすめできます。

画像8

パックを開けておくと、けっこうすぐ乾いて縮れてくるので、
時々霧吹きをしてあげながら作りましょう。

画像9

さて、ようやく植え付けです!頑張っていきましょう。

 

ヒノキゴケの植え方

まずヒノキゴケ。茶色い葉っぱはとってしまいましょう。
一本ずつバラしてしまっても大丈夫です。
まずは4本前後、束ねて植えるのが良いかなと思います。
束ねる時は頭や苔の流れの向きを揃えてあげるほうが植えた時にきれいに見えます。

画像10

 

ヒノキゴケの新芽も大事に!

ちなみに晩秋から春くらいまではこんなツンツン、ツルツルしたものが混ざることがありますが、これは新芽です。
気づかず捨てないで、これも植えてあげましょう。

画像11

束ねた上で、長すぎる分部分は切り落としてしまします。
1cmくらいは土に植え込むので、
植えたい高さ+1cmくらいのところで切ると良いです。
ヒノキゴケに限らず全ての苔同じように考えてください。

画像12

指で苔の基部をまとめてつまみます。

画像13

さて、ここが一番のポイントでもありますが、ピンセットで苔をつまみます。
ピンセットはキットに付属のものは簡易的なピンセットなので、ちょっと使いにくいです。
もうちょっと良いものが欲しい時は、2種類ピンセットを用意していますので、こちらがおすすめです。
ざっくり言うと、束ねて植えるか、一本ずつなど、チマチマ植えるかで使い分けます。

束ねるて植える場合はこちら。
今回はヒノキゴケ、タマゴケ、ムチゴケはこちらで植えています。
今回の内容ではこちらのピンセットがおすすめです。

 

写真をクリックすると販売ページにとびます

チマチマ植えたい時はこちら。
実は苔教室で精密な作業が多いので、こちらのピンセットを使うのが普通です。
今回の用途だと、ヒノキゴケの新芽、オオシラガゴケはこちらがおすすめです。
一本だけ植えたり、調整したい、と言うような時は圧倒的にこっちがよいです。

 

写真をクリックすると販売ページにとびます

 

ピンセットで苔を植えるコツ

さて、植え方に戻りますが、
ピンセットを指の間を挟み込むようにして苔の束をつまみます。
この時大事なのは

・ピンセットの先端と、苔の基部先端を合わせる
・苔の茎と並行にピンセットでつまむ

この2つです。
これができていないとうまく土に挿せません!
ピンセットの先端よりも苔がでているとうまく植えられないので気をつけてくださいね。
アップでご覧ください。

画像14

これを、植えます。垂直にすっと、植えます。
1cmは土に挿しましょう。浅過ぎるとちょっと触っただけてぽろっととてれしまします。
1cmって意外と深いです。深く挿し過ぎるぶんには問題ないのでおもいきって!

画像15

ピンセットを抜く時に苔がついてきてしまう時は、指や、割り箸を軽く苔の根元に添えてあげるとよいでしょう。

画像16

 

タマゴケの植え方

タマゴケも同様に植えてます。
つまみ方はこんな感じ。

画像17

 

ムチゴケの植え方

ムチゴケはこんな感じ

画像18

 

オオシラガゴケの植え方

オオシラガゴケは一本ずつがよいと思います。
これについては、別売ピンセットは細いタイプの方が個人的には好きです。

画像19

挿し終わりました。何箇所かに分けて植える方が賑やかになって、個人的には好きです。

画像20

 

仕上げていく

 

小石や化粧砂を入れていく

植えている途中でも良いし、最後でもよいのですが、小石や化粧砂は適宜入れていってください。
砂を入れる時は、上から落とさず、瓶を傾けて入れたいところにスプーンをできる限り近づけて入れてあげてください。
こぼすと大変ですので気をつけて!

画像21

そんなこんなで、できあがりました。

画像22

霧吹きで土を落としてあげたら、ティッシュでガラス面を拭きます。
蓋を閉めてできあがり!

 

フィギュアを入れても楽しい

このままでももちろん素敵ですが、フィギュアを入れてみても楽しいですよね。

画像23

フィギュアもいろいろ揃えてますよ〜!

 

写真をクリックすると販売ページにとびます
写真をクリックすると販売ページにとびます
写真をクリックすると販売ページにとびます

 

まとめ

今回は、植え付けのポイントまでしっかりやりましたが、
クローズドテラリウムは湿度で維持されるので、実際のところ、しっかり植ってなくてもどうにでもなります。
ということもあり、初めて挑戦するには作りやすくおすすめなんですね。

ですが、いろんなところに書いていますが、クローズドテラリウムは苔の種類選びがとても大切!
商品ページにある「クローズドテラリウム向けの苔」を使ってください。

まだまだここではお伝えしきれてなことがたくさんありますので、
ぜひ、鎌倉の苔むすびワークショップにもいらしてくださいね!

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

タグ:

お気軽にお問い合わせ、ご予約ください。

ご予約はこちら ご予約はこちら arrow_right
PAGE TOP