苔むすび

コツボゴケの育て方の基本

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キラキラが魅力的なコツボゴケを育てたい!

 

コツボゴケはテラリウムに人気の苔の一つです。

 

霧吹きで水をあげた後の葉の透明感、そして水滴のキラキラ、たまらないですよね。

 

写真のようなキラキラなコツボゴケ はどうしたら育てられるでしょうか?

 

画像2

 

 

どんな容器が向いてる?

 

コツボゴケを育てる際は、セミオープン式の容器が断然お勧めです。

セミオープン式テラリウムについてはこちら↓

 

★クローズドタイプとセミオープンタイプ

 

密閉式のクローズドテラリウムでは、上向きに徒長します。

 

上向きにヒョロヒョロ育ち、新しい葉は徐々に小さくなっていき、一年もするとほとんど小さすぎて新葉が見えなくなってきます。

 

また特に高温高湿環境では、仮根が茎のいろんなところから出てきてしまい、美しくなくなります。

 

トップのような育ち方にはならず、観賞価値はなくなると言って良いでしょう。

 

下の写真のものはまだ徒長し始めでそれほど悪く見えないかもしれませんが、もうしばらくするとやはり観賞価値がなくなりますよ。

 

画像1

(写真:「はじめての苔テラリウム」より)

 

余談ですがコツボゴケ は個体によって結構性質が違う様で、クローズドテラリウムでもわりとまともに育つタイプのものもいるんですよね。

 

私も以前、偶然それに気付いて、「これは良い!」と言って使っていた時期もあるのですが、産地にだいぶ負荷がかかっていると言う話を聞いて、仕入れるのをやめました。

 

そういった、「クローズド向きのコツボゴケ 」というのが手に入れば、クローズドもありですが、一般的な方法とは言えないかと思います。

 

 

コツボゴケ の植え方

 
コツボゴケ は這うタイプの苔のため、シート状のものが手に入りやすいです。う言ったものは貼りゴケも可能です。
 
ですが、私の経験では、貼りゴケはカビやすいです。どうしても外の土が混ざってしまうのが原因なのか、古い苔が入ってしまうのが原因なのか、よくわかりませんが、とにかくカビが出やすい。
 
出た場合は殺菌剤(ベンレート ×1000倍)をしっかりかけてあげてください。
 
とにかく出始めたらすぐかける!が大事です。茶色くなったものはもう戻りませんし、油断していると場合によってはすごい勢いで苔を枯らしていきます。早めのベンレートでほとんどの場合おさまります。少々扱いにくい薬ではありますが、苔を育てるなら、ベンレートは常備薬ですよ。
 
2ヶ月程カビがでなければ、あるいは殺菌剤で抑えれば、その後は菌は出にくくなり、安定してきます。
 
もちろん、苔むすびの商品も安定した後、販売しています。

 

コツボゴケ_M-bowl《苔テラリウム・コケリウム》
写真をクリックすると販売ページに飛びます。

 

菌が出るのはやはり怖い、という方は、面倒ですが、挿しゴケでいきましょう。土や古い葉っぱは丁寧に取り除いてくださいね。不思議と菌は出にくくなります。新鮮なものを植えてあげればそれほどカビやすい苔ではありません。

 

石などの基物にもとても這いやすい苔なので、石に這わせたい時もお勧めできる苔です。その辺はまた別の機会に紹介します。

 

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この記事を書いた人

園田純寛

店主・代表 園田純寛 北海道大学大学院卒業(農学修士)。 大学では苔を含む植物の生理生態、微生物との関係を研究。 メーカーで研究開発に従事した後、独立。 「苔むすび」として活動を始める。

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